ルネサス テクノロジは,報道機関向けの会社説明会を2006年11月7日に開催し,2006年度上期業績や通期見通し,2007年度以降の取り組みなどを説明した。2006年度上期(2006年4~9月)の当期利益は62億円であり,3半期ぶりに黒字を確保した。売上高は前年同期比で約8.5%増の4767億円,営業利益は前年同期の5億円から140億円に拡大した。携帯電話機やデジタルAV機器向けのSoC(system on a chip)事業の売り上げが拡大したことで同事業としては初めて黒字化できたことに加え,自動車やOA機器に向けたマイクロコントローラの売り上げも好調で利益を増やせた。携帯電話機向けパワー・アンプの売り上げが不調だったRF IC事業や,単価下落に加えて顧客が内製化を進めたこと大口顧客の需要が落ちた液晶ドライバIC事業は苦戦したものの,これらマイナス要因を好調なSoC事業とマイクロコントロ