大分県警は16日、捜査1課の男性警部補(39)が、捜査情報を書いた私有のシステム手帳1冊を紛失した、と発表した。紛失の翌日、警部補の自宅に「手帳を落としてないですか」と拾い主と見られる男性から電話があったが、紛失自体に気づいていなかった警部補は振り込め詐欺のような不審電話と思いこみ、「どこからかけてる?」などと詰問、電話を切られてしまったという。県警は「悪用される恐れや捜査への支障はない」と話している。 県警によると、システム手帳は黒色のA6判で、変死者数人分の氏名や生年月日、死因などが書かれていた。警部補が大分東署で最後に手帳を見た今月13日午後4時から、県警本部に戻り自宅に帰った同日午後7時半ごろまでの間に落としたらしい。14日朝の「不審電話」でも気づかず、15日朝、出勤した際に手帳がないことに気づいた。 県警は「情報管理について指導を徹底し、再発を防止する」。手帳に書かれていた死