羽田空港(東京都大田区)で2日午後5時47分ごろに日本航空(JAL)機と海上保安庁の航空機が滑走路上で衝突した事故で、国土交通省が3日、管制との交信記録を公開し、海保機に対しては滑走路への進入の許可が出ていなかったことを明らかにした。海保機が誤って滑走路に進入したことが事故の原因となった可能性がある。 交信記録によると、管制と海保機が最後に交信したのは2日午後5時45分19秒で、海保機が「滑走路停止位置に向かいます」などと伝えた後のやり取りはなかった。国交省は3日、「滑走路停止位置はあくまで誘導路上。交信記録を見る限り海保機に対しては滑走路への進入許可は出ていない」との見解を示した。管制からJAL機への着陸許可は出ており、国交省は両機への管制官の指示は適切だったとしている。