パキスタン・イスラマバードの浄水施設でボトルに水を入れる少女(2017年12月14日撮影)。(c)AFP/Farooq NAEEM 【1月21日 AFP】パキスタンの首都イスラマバードで暮らすサルタジさん一家は、日々の飲料水として、近所を流れる小川の水を利用している。市内には水路が複数存在するが、どこもごみであふれて汚染されており、その水をいくら沸騰させてもあまり意味はない。 こうした水の問題に直面しているのは、サルタジさん一家だけではない。国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)によると、パキスタンでは3分の2以上の世帯が細菌に汚染された水を飲料水として利用しているため、毎年5万3000人の子どもたちが下痢などを患い死亡している。 他方で、腸チフスやコレラ、赤痢、肝炎などもまん延しており、国連(UN)やパキスタン当局によると、同国全土における疾病や死亡の30~40%は、劣悪な水質に関連した