人類の歴史の大半は海の底に隠されているといっていい。世界中に沈んでいる海底遺跡には、古代人が住んでいた場所や彼らがどのように危険で不安定な海を渡って新天地へ移ったかについてよく理解できる遺物の山が眠っている。 イタリア、ローマ近郊、地中海の沿岸集落の湖の底から5隻の木製の船(カヌー)が発見された。これらの船は新石器時代の人々が7,000年以上前に地中海で漁業や輸送に使っていたことがわかった。 この発見は、古代の人々の高度な海を使用する技術を示したものである。 ローマ近郊で新石器時代の5隻のカヌーを発掘 新石器時代のヨーロッパの農業コミュニティは、移動、交易、伝達の場だった海にたよっていた。こうした活動は、紀元前1万年から7000年の新石器時代に地中海周辺に広まった。 しかし、彼らのその優れた遺物は湖や環礁に沈んだり、泥炭湿地に埋もれてしまい、今では見つけるのはかなり難しい。 スペイン国立研