ガバナンスの項で見たとおり、営利企業の究極目的は株主価値増大であり、その他の目的は全てこれに従属します。(何度でも繰り返しますが、社会のルールに従い品格のある行動をとることは「目的」以前の基本前提です)。 株主から委託された資金は、借入で調達された資金と併せて事業に投下され、そこから生み出される利潤が、株主価値の増殖部分ということになります。この一連の資金の流れを司るのが財務機能です。 財務機能は次の2つの部分から構成されます。 適切に財務機能が運営されないと、必要な資金がショートして破綻したり、投資利益が金利と逆ざやになりどんどん持ち出しがかさむといった株主価値の破壊につながります。 このような事態を回避すること、更にはより積極的に調達・運用の吟味を通じて株主価値を最大化/最適化することが財務戦略の使命です。 したがって財務戦略はガバナンスプロセスを支える重要な支柱ということが