「「世界史」の学びをめぐって。」 私は日本の学校制度は崩壊するのではなく、形骸化してゆくと予想しています。なぜなら日本では、形だけを整えて安心しようとする雰囲気が強烈だから。教育については誰しも一家言あるので、いきおい床屋談義に花が咲くことになりがちだ。だからということでもないが、私は教育問題そのものについて直接言及することは控えようと思う。けれども、上の一文は教育に限らず多くの分野に共通して言えることなので、取り上げておきたい。 私の関心領域であるIT化、効率化、合理化について、上のような形骸化は、ぴったり当てはまる。業務分析と称して、現場は全員知っている業務フローを書くために外部コンサルに結構な金額を払い、システム開発と称して、システム屋の想像でビジネスロジックを硬直的に構築することに億単位の金を使い、高性能と信頼性を謳った無意味に過剰なスペックのハードウエアの購入にまたまた大金を使い
「生き延びる力」 それはどんな場合でも、とりわけ危機的状況であればあるほど、「他者からの支援」をとりつける能力の有無が生き延びる可能性に深く関与するということである。 他者からの支援をとりつけるための最良のアプローチは何か? たぶん、ほとんどのひとは驚かれるだろうけれど、それは「ディセンシー」である。 「強い個体」とは「礼儀正しい個体」である。職場や職業を何度も変わっていると、これは肌で分かる。いままで意識することはなかったけれど、親から躾けてもらったあれこれが、振り返ってみればありがたい。 思うに、礼儀正しいということは、相手と浅く関わりますということの表明だろう。「礼儀」というコードを守ることによって、関わりもまた形式に則ったものになる。 これは、援助を求められた相手にとっては大きな安心となる。見ず知らずの人間に援助を与えようというからには、最初は浅い付き合いに止めておいて、だめだと思
「離脱可能な独裁権力」 「離脱可能性」によって自動的に、社会の中で(成員の数に応じた)一定の権力を付与される、という新しい規範が作られるべきだと思います。「流動性の担保」ということを、権力を支持する立場の側から言ったうまい言葉。 株式市場の参加者において最もよく実現されている。国際社会の参加者である一国の国民において最も実現が遅れている(笑)。明日から、(言葉や宗教や移行コストの問題を除いて)世界の中の好きな国を選んで住んでいい、ということになったら、どんなに楽しいでしょ。 上の記事は、「成員の数に応じた」という断り書きで1人1票の世界に限定しているが、その制約をはずして、もっと普遍性のある言葉としてもよいと思う。 例えば、企業の従業員については、この10年で随分離脱が実現されやすくなった。自分のことは棚に上げて、一例を挙げるとこんな感じ。 先日、ある若い知り合いが勤め先を辞めた。理由は、
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