萩尾望都が20代の頃に執筆した唯一のエッセイ集「思い出を切りぬくとき」が、文庫版となって11月4日に河出書房新社より発売される。 1998年に単行本として発売されたのち絶版となっていた「思い出を切りぬくとき」だが、萩尾のマンガ家生活40周年を記念し、新たに文庫となって刊行されることとなった。当時新書館から発行されていた少女マンガ雑誌・グレープフルーツに掲載されていたものを中心にエッセイ27本を収録、イラストも多数掲載されている。 エッセイの中には妹への想いや、編集者とのやり取り、少女マンガの世界についてなど興味深い内容が綴られており、萩尾のルーツを探ることのできる1冊といえそうだ。なお解説は、小説家よしもとばななが執筆している。