本作の最大の特徴といっても過言ではないのが、主人公がエースや絶対的な能力の持ち主ではなく、試合中相手の視界から消えるほどの影の薄さを利用した “ミスディレクション(視線誘導)” を武器にパッサーに徹する選手であるということです。 ひと昔前のスポーツ漫画ではやはりチームのエースが主人公であることが多かったのに対し、影の選手が主役になっているあたりが次世代バスケ漫画である所以であり、作品に深みを出している理由にもなっています! 壮大な伏線回収 中学時代にはキセキの世代で活躍していた黒子が、なぜ強豪校ではなく創部2年目の誠凛高校バスケ部に入ったのか。 1巻で明かされる黒子の出身校に対して誰しもが抱くこの疑問は作品終盤の23~25巻(全30巻)でようやく回収されます。 この伏線回収はトリハダもので、思わず1巻から読み返してしまいました…。 また、登場人物それぞれに背景があり、大きなものから細かなも