前編では、劇中で触れていた巡洋艦『摩耶』を中心に、海軍の諸制度と絡めてアニメとの世界観の矛盾を考証していきました。 parupuntenobu.hatenablog.jp 今回の後半は、清太・節子兄妹は果たして死ぬ必要があったのか!? という考察を広げていきたいと思います。 二種類の「大尉」 前編で説明し忘れたのですが、海軍の階級や「士官」「下士官」「兵」などの違いを説明します。これを説明しないと、おそらく続きを読んでもわけがわからないと思うので。 暑すぎて外に出る気がしないのでエクセルでこんな表を作ってみました。 大日本帝国海軍と海上自衛隊の階級比較表です。対象の階級を色で表記しています。 『火垂るの墓』は戦争中の話なのでメインは右の旧軍側になります。 清太・節子兄妹の父親は、前編の考証から昭和11年時点で大尉(「たいい」じゃないよ、「だいい」だよ)ということが確定しています。 この映画