映画『火垂るの墓』の矛盾を考察してみるー後編 - 昭和考古学とブログエッセイの旅

前編では、劇中で触れていた巡洋艦『摩耶』を中心に、海軍の諸制度と絡めてアニメとの世界観の矛盾を考証していきました。 parupuntenobu.hatenablog.jp 今回の後半は、清太・節子兄妹は果たして死ぬ必要があったのか！？ という考察を広げていきたいと思います。 二種類の「大尉」 前編で説明し忘れたのですが、海軍の階級や「士官」「下士官」「兵」などの違いを説明します。これを説明しないと、おそらく続きを読んでもわけがわからないと思うので。 暑すぎて外に出る気がしないのでエクセルでこんな表を作ってみました。 大日本帝国海軍と海上自衛隊の階級比較表です。対象の階級を色で表記しています。 『火垂るの墓』は戦争中の話なのでメインは右の旧軍側になります。 清太・節子兄妹の父親は、前編の考証から昭和11年時点で大尉（「たいい」じゃないよ、「だいい」だよ）ということが確定しています。 この映画

[yuki_2021]

おもしろい。宮﨑駿は海軍も詳しかったんだね。飛行機ばっかりだと・・・。

[sslazio0824]

高畑勲監督が現代の子供があの時代に行ったらどう行動するか想定して描いていることには触れないんですね。

[frivolousman]

『憲兵隊や特高に捕まるような「やましいこと」をしていた人』やましいこと。→きりしま事件http://ur0.work/F33U

[kurokawada]

陸軍憲兵はイメージとは違って規模も権限も小さく、憲兵隊司令官の職も歩兵科士官に取られ続ける有様だった（東条英機も歩兵科ながら関東憲兵隊司令官をつとめている）。

[unakowa]

知らない人がいる訳ないと思うが、あれは野坂昭如の自伝的小説。野坂であるセイタは親戚の扶助で生き残ったが節子は死んでいる。あれは厨二病で大人を拒絶し結果将来の妻である義理の妹を殺した野坂の言い訳小説

[writer_honma]

このシリーズ、後編でさらに突っ込んだな〜

[orangetrione]

「王子様とお姫様は幸せに暮らしました」を台無しにしてドヤ顔したがる者がいる。「勇者は魔王を倒しました」「先輩との恋が実りました」どんな物語でも"僕ちゃんは冷静に突っ込んじゃうもんね！"をアピールするクズ

[crowd0801]

ここまで語れるのってすごい熱量・・・

[hanpeita1973]

本人のいいたいことを小説で貫こうとすると、事実誤認もそりゃあ出てきますよね。

[wakajibi2]

ストーリーの是非は置いておくとして、非常に勉強になりました( ;∀;)

[minaminakun]

脱線話も含めて、知的好奇心がジャブジャブに満たされて大満足です😄