私は千代田区立九段中学校の社会科教員でしたが、授業で「ノ・ムヒョン大統領3・1演説」を教材に使い、「つくる会」教科書、侵略否定妄言都議を批判したことがきっかけで、東京都教育委員会により、この3月31日付で分限免職となりました(鎌田慧さんが「週刊金曜日」5月12日号「痛憤の現場を歩く」に、斎藤貴男さんが雑誌「創」6月号「『非国民』のすすめ」に、それぞれ私のことを取り上げてくださっています)。こうした都教委による教育基本法第10条違反の教育への「不当な支配」=東京の教育における「茶色の朝」は1997年の「足立十六中事件」から始まっていたのです。 1997年3月の足立十二中の卒業式で、しっかりと、かつての日本の侵略と植民地支配の歴史、戦争責任、憲法の理念・原則を教えられた卒業生たちが、『国歌斉唱』時に不起立をしました。これは、卒業生たちが自主的にしたことなので、教育委は私を処分したくとも、当時は