「この件につきまして、発表させていただきます」 この手の「させていただく」表現が世の中に溢れかえっている。 目立つようになってからもう長いことたつのでそろそろ収まるかと思っていたが、 ぜんぜんやむ気配はない。むしろしょうけつをきわめる一方である。 こいつが大嫌いである。もとより人に頭を下げるのが嫌いな元軍人の父をもち、 武士は食わねど高楊枝をきめこんでいるような偏屈な男であるから、 へり下る敬語表現自体をあまり好きでないという傲慢なところがある。へん、 オレがあんたに発表させてやってるってわけじゃないだろ? 自分の発表だったら堂々と自分の意志でやってるんだという態度でしゃべれよな、 というわけだ。 ところがそういう時代遅れの中年オヤジの意固地な思いなぞ、 もちろん誰にも聞こえるわけはなく、 あらゆるところでこの軟弱卑屈が幅を利かせるようになってしまった。 ちょっと巷の文例を蒐集してみたので
ブログとかに向いたくだらないテーマに「英語を学ぶ前にしっかりとした日本語を学べ」とかいうのがある。あまりのくだらなさに即終了でもいいように思うのだが、当方もくだらないブログなんでそんな雑談を。 英語はできたら勉強したほうがいいと思う。語学というのは向いている人間とそうでない人間があるので、私みたいに向いてないのはいくら勉強してもダメ。それでも語学というか他国語というのはそれに触れてないとますますダメになるというか、システムの保守みたいなのが必要になる。イーデス・ハンソンだったか米国に行くとしばらく言葉が出ないと言っていた。ネイティブでも使ってないとうまくいかない。ある種のバイリンガルというかバイリンガル的な他国語修得者は脳のスイッチみたいなをカチっとやる必要があるように思う云々。 ほいで日本語とやらの重要性。これが皆目わからん、とまでは言わないが、人は置かれた環境のなかで十分に言語活動をす
■ [word][dictionary]「ほめてあげる」は謙譲語ではない むだづかいにっき♂:満足度の高かったゲームのコメント欄経由。 ekkenさんの所に住み着いている粘着君が「ほめてあげるは謙譲語である」と言っているが、そりゃ違う。というか、こういうことを論じるときは少なくても辞書名くらいは明記しないと話にならない。 でだ。googleで「国語辞典」を検索したときにトップに出てくるgoo 辞書に使われている三省堂大辞林を使うことにする。大辞林の「あげる」の項目によると、粘着君は22番目と24番目を都合のいいように組み合わせている。以下意味の部分のみ引用。 (22)(補助動詞) 動詞の連用形に接続助詞「て」の付いた形に付き、主語で表されるサービスの送り手が、他人のためにすることを、送り手の側から表す。 (24)謙譲の意を表す動詞について、その意味を強める。 当たり前だが、「ほめる」という
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