ロサンゼルスの地元のテレビ局の夜のニュースの定番は、 何と言っても「ギャング・バイオレンス」である。 どこぞのスーパーの駐車場で、ガソリンスタンドで、そして路上で、 ギャング同士の撃ち合いに巻き込まれ、通りがかりの住民が 死亡……。 こんなニュースが、哀しいかな、耳タコになってしまうぐらい、 とにかく頻繁に流れてくるのだ。 で、現場は、「コンプトン」や「サウスセントラル」であることが多い。 そんなある日、ひょんなことから、 更正した元ギャング・メンバーの面々が主催するバーベキュー・パーティに誘われた。 題して夏の『停戦コミティ・クールダウン』イベント。 こんなスリリングな行事を見逃すわけにはいかない。 早速クルマを飛ばして開催地の公園に行ってみた。 「ギャングに入った理由?」 「近所の仲間がみんな入ってたから」 燦々と輝く太陽の元、ラップ・ミュージックが響き、 ホ