スマートフォン(高機能携帯電話)の普及によってデータ通信量が急増し回線不足が懸念されていることに対し、携帯電話各社が回線強化などの対応策に乗り出した。NTTドコモは東京都心部などに基地局を増設するほか、KDDIは大量のデータ通信を行う利用者に対し10月から速度制限を実施することを決めた。第3世代携帯電話(3G)回線だけでなく、公衆無線LAN回線を活用する対策も進めている。 3G回線増強として、ドコモは7月中旬に渋谷、8月11日に池袋に新たな基地局を設置したほか、年内には渋谷にさらに1局と新宿にも整備する。利用者の多い繁華街や駅周辺では回線がデータ通信をさばききれず速度が遅くなる事態も発生しており、基地局を増設することで「処理能力を10%程度引き上げる」(広報)という。 一方、KDDIは15日、直近3日間で300万パケット(1パケットは128バイト)のデータ通信を使用したスマホ利用者に対