加戸守行前愛媛県知事は24日午前、学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画に関する衆院予算委員会の集中審議で、何度も岩盤規制に跳ね返される間に「大阪府の橋下徹元知事なら文部科学省解体論を必ず唱えるぞ」と文科省側に迫っていたことを明らかにした。加戸氏は旧文部省で官房長まで務めた。 愛媛県と今治市は平成19年から15回、構造改革特区制度を利用した獣医学部新設を政府に提案し、実現していなかった。加戸氏は「15戦全敗で引退勧告だ。(その後、)今治市が国家戦略特区で単独でやる中で、内閣府のがんばりと国家戦略特区諮問会議の英明なる判断で、やっと道にたどりついた」と感想を語った。 加戸氏は、「既得権益擁護団体が強く働きかけ、岩盤が硬く固められ、役所の力では崩せない。農水省も非協力的だったことは、よく分かる」と文科省側に同情した。 一方で、文科省とのやり取りの中で「四国で感染症に取り組む際に
民進党の大西健介・衆院議員が国会で「陳腐なCM」と発言し名誉を傷つけられたとして、高須克弥氏が院長を務める「高須クリニック」の運営法人が、大西氏と民進党、蓮舫代表らに1000万円の損害賠償などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が7月24日、東京地裁(河合芳光裁判長)であった。 ●西原理恵子さんの姿も 今回の裁判には 傍聴券30枚に対し190人を超える傍聴希望者が集まった。法廷には事実婚の関係にある漫画家・西原理恵子さんの姿もあり、最前列の真ん中に座ってスケッチブックに法廷の様子を描いていた。 高須院長は約5分間に渡って意見陳述。「『イエス高須クリニック』の企業キャッチコピーは妻の遺産であり、私の大切な宝であります」と涙ぐんだ場面もあった。 ●大西議員の国会での発言 高須氏が激怒しているのは、大西議員が2017年5月に開かれた衆院の厚生労働委員会で、美容医療の広告規制見直しについて発言し
学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題の質疑が集中した5日の衆院決算行政監視委員会で、安倍晋三首相が玄葉光一郎委員長(民進党)から「質問に答えてください」と再三注意された。野党は「答弁拒否の態度で真相解明にはほど遠い」と批判。野党を攻撃したり一方的に持論を展開したりする首相の答弁態度が、対立を深める要因になっている。 首相は民進の宮崎岳志氏から学園の加計孝太郎理事長との関係を指摘され、学園の役職に就いていたときの報酬額を尋ねられると、「加計氏と友人であることと政策に関与したかは別問題。印象操作を一生懸命している」と宮崎氏を批判。玄葉氏から「質問に答えてください」と注意されても批判を続けた。重ねて「もう質問に答えてください」と言われ、ようやく報酬額を答えた。 さらに旧民主党政権が構造改革特区で加計学園の提案を「速やかに検討する」と格上げしたことを取り上げ、「みなさんは上がってきたら『めくら判
国民の支持を失った自民党が最後に頼るのはやっぱり「カネの力」なのか。東京都議選に惨敗した安倍官邸が「今度は絶対に負けられない戦い」と位置づける茨城県知事選は札束が舞い踊っていた──。 「自民党王国」と呼ばれる茨城県の知事選(8月27日投開票)は全国最多の7選をめざす現職の橋本昌・知事(71)に対し、自民党は元経産官僚で『ドワンゴ』役員の大井川和彦氏(53)という有力新人を擁立した。茨城県議会関係者はこう語る。 「橋本知事はもともと自民党がつくった知事だが、24年間も県政に君臨して、言うことを聞かなくなった。県連会長の梶山弘志・代議士は橋本降ろしに動き、梶山さんの父・静六先生(元自民党幹事長。故人)を“政治の師”と仰ぐ菅義偉・官房長官が官邸からそれを全面的にバックアップしている」
ニューデリー(CNN) インド大統領選で、最下層のカーストである「ダリット」出身のラム・ナト・コビンド氏(71)が第14代大統領に選出された。任期は5年。 コビンド氏は与党・人民党の候補で、最近まで東部ビハール州の知事を務めていた。野党・国民会議派の候補メイラ・クマール元下院議長も同じくダリット出身だった。 インドの大統領は上下両院議員と州議会議員の投票によって選出される。クマール氏1844票に対し、コビンド氏は2930票を獲得して大勝した。 ダリット出身のインド大統領は、ナラヤナン大統領(在任1997~2002年)以来2人目となる。 ダリットは「不可触民」とも呼ばれ、インドのカースト制の最底辺層を構成する。伝統的に他のカーストから「不浄」と見られ、迫害や排斥の対象となってきた。 コビンドは弁護士だが、選挙により公職に就いたことがないため自身の権力基盤を持たない。過去2年間はビハール州知事
産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が22、23両日に実施した合同世論調査によると、安倍晋三内閣の支持率は34・7%、不支持率は56・1%だった。前回調査(6月17、18両日)と比べて支持は12・9ポイントも下落、不支持は逆に13・2ポイント上昇し、平成24年12月の第2次安倍内閣発足後、支持は最低、不支持は最高をそれぞれ記録した。学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設計画をめぐる対応や稲田朋美防衛相に関わる一連の問題が支持率に大きく影響しているようだ。 内閣支持率の下落は3カ月連続となった。不支持が支持を上回るのは平成27年9月以来、1年10カ月ぶり。第2次内閣発足後で支持がこれまでで最低だったのは、27年7月に調査した39・3%。集団的自衛権の行使を容認する安全保障関連法案が衆院を通過した直後のときだった。 加計学園の獣医学部新設計画をめぐり、政権を批判する前川
学校法人・加計(かけ)学園の獣医学部新設問題で注目を集める「国家戦略特区」を巡り、新たな議論が沸き上がっている。事業への取り組みが「不十分」な特区の指定取り消しを検討するという。対象は、新潟市と沖縄県。だが、なぜ、この二つの自治体が名指しされたのか。内閣府の説明を聞いても、どうにも納得がいかない。 (木村留美) 【こちらは記事の前文です】 記事全文をご覧になりたい方は、東京新聞朝刊をご利用ください。 東京新聞は、関東エリアの駅売店、コンビニエンスストアなどでお求めいただけます。 「東京新聞電子版」 なら全国どこでも、また海外でも、記事全文が紙面ビューアーでご覧いただけます。 購読・バックナンバーをご希望の方は 「新聞購読のご案内」 をご覧ください。 掲載日やキーワードから記事を探す 「記事検索サービス」 もご利用ください。
加計学園の獣医学部新設計画をめぐって、2017年7月10日に衆参両院で閉会中審査が行われました。その中で自民党の青山繁晴参院議員が質問に立ったのですが、獣医師養成の問題として奇妙な話を取り上げました。 青山議員は閉会中審査でこのような質問を行っています。 以下は全て書き取りです。 これまでの獣医師養成には別の問題もあります。現在930名の定員でありますけれども、1200名まで水増し入学が行われております。これで需要が均衡していると、もしも文科省が判断しているとすると、この点からもおかしいのではないのでしょうか?これは23%もの水増し入学が横行しているという事でありますから、あー実は現場の方に随分尋ねていきました。 そうしますと例えば教室に入りきれない学生が廊下に溢れて、授業を一種見学している、のぞき込んでいると言う実態もある。一番大切な実習も実は背後から覗くだけという状態が、これ大学によっ
落選が確実となり支持者らにあいさつをする菅原裕典氏=仙台市青葉区で2017年7月23日午後10時25分、小出洋平撮影 国政の与野党対決の構図となった仙台市長選。自民、公明両党の県組織や日本のこころが支持する冠婚葬祭会社社長の菅原裕典氏(57)は、民進、共産、社民各党の県組織と自由党が共闘する元民進党衆院議員の郡和子氏(60)に敗れた。学校法人「加計学園」問題や自民党議員の相次ぐ暴言・失言問題などの影響がもろに出たと言え、菅原氏の陣営からは「タイミングが悪すぎた」との恨み節も漏れた。 「『国政と市長選は関係ない』と説明しても分かってくれない人もいた」。菅原氏の落選が決まった後、自民県連幹部はぼやいた。
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