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  • 緒方林太郎『自由民主党の憲法草案(その5)』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 基的人権のところです。ここは争いがかなりあります。 (基的人権の享有) 第十一条 国民は、全ての基的人権を享有する。この憲法が国民に保障する基的人権は、侵すことのできない永久の権利である。 (国民の責務) 第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力により、保持されなければならない。国民は、これを濫用してはならず、自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない。 (人としての尊重等) 第十三条 全て国民は、人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限に尊重されなければならない。

    緒方林太郎『自由民主党の憲法草案(その5)』
    despair0906
    despair0906 2013/08/12
    適用に際して、実体的に何か影響が出るとは思えませんが、こういう理念系のところを軽々に削除してしまうことは宜しくありません。
  • 緒方林太郎『国際刑事裁判所』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 今日は日とは全く関係ない話を一つ。なお、ある雑誌記事にかなり依拠したエントリーです。 国際刑事裁判所という組織があります。虐殺や戦争犯罪に関わった個人を裁く国際裁判所でして、オランダのハーグにあります。日は加入していますが、アラブ諸国の大半、中国ロシアアメリカは入っていません。アメリカは自国民が国際刑事裁判所に引き渡されないようにする二国間協定をかなり締結しています。ブッシュ政権時代は国際刑事裁判所を敵視していましたが、オバマ政権になってそれが実態的に大きく変わったとも思いません。 そして、私はこの国際刑事裁判所が昔からあまり好きではありません。アメリカのような理由ではありませんし、虐殺や戦争犯罪を見逃していいと思っているわけで

    緒方林太郎『国際刑事裁判所』
  • 緒方林太郎『新内閣法制局長官』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 内閣法制局長官人事ですが、幾つかのことがゴッチャに議論されているように思います。整理整頓しないといけません。 【人物としてどうか】 少なくとも条約、国際法においては、この方に勝つ方はそうそういないでしょう。私は確実に負けます。そういう意味での「基的な法的思考」については心配は要りません。 ただ、法制局参事官(法律審査の最前線)を含め、内閣法制局勤務経験がないというのは、組織としてのツボ所が分からないというところはあるかもしれません。長官がすべての法律をそらんじている必要はありませんが、部長、参事官経験であれば当然知っているはずのところが抜けている可能性はあります。ただ、それはあの方ならある程度のブリーフィングで理解に至ると思います。

    緒方林太郎『新内閣法制局長官』
    despair0906
    despair0906 2013/08/05
    「集団的自衛権」というと、すべて一緒くたにしますが、今回の長官人事で取り沙汰されるのは「あくまでも四類型を可能にするための限られた範囲の自衛権」であり、憲法改正で議論されるのは「集団的自衛権一般」。
  • 緒方林太郎『もっと注目してもいいはずの話』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 アルジェリアのイナメナスでの事件から7ヶ月くらいが経ちました。あの事件は、とても雑に言うと大体こんな感じでした。 ● 元を辿れば騒乱のリビアから流れてきた重火器を持つイスラム主義者がサハラ砂漠に流れ込んできた。 ● マリ北部には少数民族トゥアレグ族がいて、かねてから中央政府とは対立していた。マリ正規軍は押され気味のため、装備等で資金不足の政府に不満をためていた。 ● イスラム主義者がトゥアレグ族に寄生するかたちで、マリ北部で分離独立運動を起こした。イスラム主義者の持ち込んだ重火器の威力が発揮され、マリ軍は一敗地に塗れた。逆に首都バマコでは軍が政府の無力に不満を持ち、クーデターを起こした。 ● マリ全体が機能不全を起こす中、マリ北部からサ

    緒方林太郎『もっと注目してもいいはずの話』
    despair0906
    despair0906 2013/08/05
    言いたかったのは、「イナメナスの経験にかんがみれば、本当は重要なんですよ、マリ情勢は。」ということと、「あの地域を安定させようとするなら、軍支援に乗り出すくらいの気持ちが必要ですよ。」
  • 緒方林太郎『自由民主党の憲法草案(その4)』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 一番、争いのある新第九条、第九条の二、第九条の三です。 第二章 安全保障 (平和主義) 第九条 日国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動としての戦争を放棄し、武力による威嚇及び武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては用いない。 2 前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない。 (国防軍) 第九条の二 我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する。 2 国防軍は、前項の規定による任務を遂行する際は、法律の定めるところにより、国会の承認その他の統制に服する。 3 国防軍は、第一項に規定する任務を遂行するための活動のほか、法律の定めるところにより、国

    緒方林太郎『自由民主党の憲法草案(その4)』
  • 緒方林太郎『自由民主党の憲法草案(その3)』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 新第五条、第六条は、比較的争いが少ないのではないかと思います。 (天皇の権能) 第五条 天皇は、この憲法に定める国事に関する行為を行い、国政に関する権能を有しない。 (天皇の国事行為等) 第六条 天皇は、国民のために、国会の指名に基づいて内閣総理大臣を任命し、内閣の指名に基づいて最高裁判所の長である裁判官を任命する。 2 天皇は、国民のために、次に掲げる国事に関する行為を行う。 一 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。 二 国会を召集すること。 三 衆議院を解散すること。 四 衆議院議員の総選挙及び参議院議員の通常選挙の施行を公示すること。 五 国務大臣及び法律の定めるその他の国の公務員の任免を認証すること。 六 大赦、特赦、減

    緒方林太郎『自由民主党の憲法草案(その3)』
    despair0906
    despair0906 2013/08/05
    「進言」という言葉には、「それに従わない選択肢もあり得る」という意味合いがあることは踏まえておいた方がいいと思います。
  • 緒方林太郎『自由民主党の憲法草案(その2)』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 新第三条はかなり争いのあるところです。 (国旗及び国歌) 第三条 国旗は日章旗とし、国歌は君が代とする。 2 日国民は、国旗及び国歌を尊重しなければならない。 これは国旗・国歌法の審議の際もあった議論ですが、第一項については「とする」なのか、「である」なのかはとても意義深いものです。私はこの規定はそもそも国旗を日章旗にし、国歌を君が代とすることを創設する規定ではないと思っています。むしろ、現時点でもそうであることを確認する規定だと思います。 であれば、「とする」よりも「である」の方がいいような気がします。不変のものであることの意味合いはそちらの方が強いと思います。 第二項については、「尊重」というのは法令用語としては少し弱い言葉です。

    緒方林太郎『自由民主党の憲法草案(その2)』
    despair0906
    despair0906 2013/08/05
    国というのは、政体のみに限定されるものではなく、例えば歴史、自然、文化、そういうものの総体として、この日本という国があると考えるべきものです。
  • 緒方林太郎『候補経験者のホンネ』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 衆議院選挙に2回出たものとして、選挙活動の中で「これはできれば禁止してほしい」というものと、「これは解禁してほしい」と思うものがあります。それぞれたくさんあるのですけど、代表的なものを挙げていきます。 ○ 禁止してほしいもの 筆頭は「街宣車による流し街宣」です。あれはなかなか難しくて、特に三交代で夜勤の方が多いこの北九州ではよく「寝てるんだ、うるさい!」とお叱りをいただくことがあります。私の父も三交代の時期があり、昼間に家でドタドタ遊んでいると、父親からガツンとやられたことがあるので、その感覚はよく分かります。しかし、その一方で街宣車で回らないと「うちの地域には街宣車が来なかった」とお叱りを受けることもあります。 あれは結構コストが掛か

    緒方林太郎『候補経験者のホンネ』
  • 緒方林太郎『法戦』

    【参考】日韓請求権並びに経済協力協定 第二条 1 両締約国は、両締約国及びその国民(法人を含む。)の財産、権利及び利益並びに両締約国及びその国民の間の請求権に関する問題が、千九百五十一年九月八日にサン・フランシスコ市で署名された日国との平和条約第四条(a)に規定されたものを含めて、完全かつ最終的に解決されたこととなることを確認する。 この規定を見ればわかるとおり、日韓国に残してきた財産、権利及び利益並びに請求権についても放棄しているのです。あの判決が成立するのなら、日の(国家でない)法人や個人が韓国に置いてきた様々なものについて、日韓国で裁判を起こすことも大いにあり得るわけです。これは仮定の話になりますが、そういう個人の賠償、請求権がどんどん起こってきたら、それは目も当てられません。 ここで「法の下の平等」が確保されるのであれば、その訴は韓国の裁判所で有効だということになるでし

    緒方林太郎『法戦』
    despair0906
    despair0906 2013/07/13
    韓国の強制連行裁判で、高等裁判所から新日鐵住金に賠償命令が出たことについて
  • 緒方林太郎『比例代表について』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 参議院の比例代表選挙を見ていて、当にこの制度で良いのだろうかという疑問を持ちます。比例代表というのは、来政党位の要素が非常に強い制度だと思います。政党に集まった票で議席数が決まるわけですので、どうしても政党が先にありきの制度です。勿論、無所属で比例代表というのはあり得ません。 一方で、今のように非拘束名簿式だと、選挙の時にどういう主張をしなくてはいけないかというと、「くれぐれもうちの政党の名前を書かないでください。私の名前を書いてください。」ということになります。そうしないと、政党でたくさん票が取れたとしても、自分が当選ラインに入ってこないからです。見ていると、選挙区選挙以上に「私の名前を書いてください」という主張をしなくてはなら

    緒方林太郎『比例代表について』
  • 緒方林太郎『野党再編』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 選挙後の野党再編の話をする人が増えています。自分の思いを書き連ねておきます。 まず、一番重要なことは政策的なところで一定程度の一致があることが大事です。憲法、原発を含むエネルギー政策、消費税を含む経済政策くらいが大きいところで、TPPがそれに続く大きな軸かなと思います(ここに書かなかったものが重要ではないという趣旨ではありません。)。 ともかく、今の政界はどうも政策的な軸が分かりにくいです。私が初当選した時、一番驚いたのはウィングの広さでした。現与党でもそういう面はあるわけですが、東京で最初に感じたのは「ああ、つまりここでは『(何らかの理由で)自民党が嫌いだ』という(若干感情的な)結節点が重きをなしているところがあるな。」ということでし

    緒方林太郎『野党再編』
  • 緒方林太郎『TPPの交渉体制』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 リーク情報なので何処までが真実なのかは、正式発表時にならないと分かりませんが、交渉体制がこういう感じ になるそうです。非常に充実した布陣だと思います。かつての上司、同僚、協議相手がたくさんいます。 一つだけ気になることがあります。それは市場アクセスの分野で、総括(外務)、農業(農水)、鉱業(経産)の市場アクセスにそれぞれ交渉官が配置されていることです。仕方ないと言えば仕方ないのかもしれませんが、市場アクセス交渉は1つの交渉です。農業、工業等の縦割りで個別に交渉したりはしません。したがって、1つの場に3人の交渉官が出ていくことになるのではないかと思います。結果的に、日側の交渉体制が縦割りになりはしないかなという懸念が出てきます。 外務、

    緒方林太郎『TPPの交渉体制』
  • 緒方林太郎『選挙について』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 いつもいつものことですが、選挙が近付くと思うことがあります。それは「制度上、もうちょっと簡素化できないのか」ということです。今の公職選挙法は手間がかかるように出来ているということを常に感じます。 特に気になるのが、①公示日の公営掲示板ポスター、②ビラへの証紙貼り、③その他ポスターへの証紙貼りといったところです(その他にもハガキ等あります。)。③はそれ程の負担にはなりませんが、①と②については膨大な負担となります。ボランティアの方だったり、労務者対応可能なものについては法令の範囲内で費用支弁したりで対応するわけですが、これが大変なのです。しかも、どう見ても簡便化可能なものです。 ①については、予め選挙管理委員会持ち込みのかたちにして、設置

    緒方林太郎『選挙について』
  • 緒方林太郎『テロの原因』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 昔から疑問に思っていることの中に「テロの原因」があります。よく見聞きするのが「貧困」がテロの原因であるという分析です。私はそもそも、このあたりに誤解があると思っています。 単純な議論ですが、当に貧困がテロの原因であれば、テロが起こるのはまずは最貧国と言われる場所でしょう。アフリカには最貧国と位置づけられる国が幾つかありますが、必ずしもそこがテロの巣窟になってるというわけではありません。むしろ、そこそこリッチな国の方がテロが起きやすいとすら言える面もあります。 そういう理屈に立つと、例えば、ODAの増減とテロの間に有意な関係を見出すことが当に可能なのかと思います。多分、経済発展との関係で緩やかな有意性くらいは見いだせるような気もします

    緒方林太郎『テロの原因』
  • 緒方林太郎『そもそもFTAとは』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 現職時代に結構驚いたことがありまして、「自由貿易協定というのが、何なのかを知らない議員が多い」ということです。というか、私が党内の会議で、自由貿易協定の根拠規定はガット二十四条であることを紹介し、その中身を説明したところ、「嘘をつけ。そんなはずはない。」と野次を飛ばされたことすらあります。 しかし、国際貿易のルールでは、基は最恵国待遇(無差別原則)であり、その例外はガット24条に書いてあります。何処まで行っても、この定義を離れた自由貿易協定はあり得ません。何度も書いていますが、これまでの自由貿易協定も、これからのTPP、日EU、日中韓も、すべてこの定義に沿ったものでなくてはならないのです。 【ガット二十四条】 8. この協定の適用上、

    緒方林太郎『そもそもFTAとは』
  • 緒方林太郎『イラン情勢(政治学的に雑ではありますが)』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 イラン大統領選が大詰めです。私が外務省でイラン担当の課で課長補佐をやっていた時代はハタミ大統領の頃でした。その後、アフマディネジャード時代を経て、新たなイランという国の顔が選ばれます。改革派と言われたハタミ大統領、そしてイラン社会の中にはボンヤリとした改革への期待感が満ち溢れていましたが、やはりあの国は保守派が厳然たる力を持っているのだということをその後事あるごとに思い知らされたという感じです。 最近の細かいことは分からないのですが、イランの政治をちょっと俯瞰してみていると、「ラフサンジャニ元大統領が立候補者から弾かれて、改革派のアレフ元第一副大統領と一緒にロウハニを推す」という構図自体が結構「変なの」という感じに見えます。幾つかの新聞

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  • 緒方林太郎『米EU・FTA』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 遂に米EUのFTA交渉が始まります。10年前であれば絶対に考えられなかったものですが、世の中は変わったなという印象を持ちます。この結果として、非常に深刻なのは多国間貿易交渉であるWTO交渉は更にモメンタムを失うだろうということです。世界の主要国はすべてFTA交渉に乗り出し始めています。こうなってしまうと、もうWTOで「皆で一緒にやりましょう」の世界にならなくなります。世界のパラダイムが変わっていっていることに、我々は直面しているわけです。 そんな中、EUは交渉開始に先立ち、「放送部門(audiovisuel)」は交渉の対象から外すという合意をしました。勿論、ここでクソ頑張りをしたのはフランスです。昔からフランスは文化保護の観点から放送部

    緒方林太郎『米EU・FTA』
  • 緒方林太郎『TPP交渉入りであまり指摘されない事項』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 しばらく、TPPについては書きませんでしたが、「世間的にあまり取り上げられていないんだけど、実は重要なのではないかと思われること」があります。 それは、これからの交渉の構造です。交渉入りの意向を伝えるレター をよく読んでみると、「保険、透明性/貿易円滑化、投資、知的財産権、規格・基準、政府調達、競争政策、急送便及び衛生植物検疫措置の分野における複数の鍵となる非関税措置に取り組むこと」は「TPP交渉と並行して」行われるということです。同様に、「自動車貿易に関する交渉」も「TPP交渉と並行して」行われるのです。 この「TPP交渉と並行して」というのが一番良くないのです。まず、この部分での譲歩はTPPの多数国間での交渉成果のバランスでは考慮さ

    緒方林太郎『TPP交渉入りであまり指摘されない事項』
    despair0906
    despair0906 2013/06/02
    『何となく見過ごしがちなこの「TPP交渉と並行して」、これはとても要注意のフレーズです。』
  • 緒方林太郎『河野談話と質問主意書答弁』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 いわゆる「従軍慰安婦」についての議論が喧しいです。これについては色々な議論があるため、今日は厳に論理的な論点を提示してみたいと思います。あまり特定の思想に傾倒することなく、論理的に詰めてみたいということです。どちらかというと、役所で想定問答集を作る時の問い立てを考えるマインドです(多分、以下のような問いについては内閣官房、外務省等の間ですべて想定問答がきちっと出来あがっていると思います。)。 現政権を含む歴代政権が河野談話 を継承すると言っています。そして、第一次安倍政権においては、次のような質問主意書答弁 (質問体 )が出ています。ここから見てとれることを考えてみます。 まず、質問主意書答弁を読んでみると、お役所文学への詰めという視

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  • 緒方林太郎『日韓基本条約における「朝鮮」』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 ≪予め書いておきますが、今日の内容は国際法に関心のある方のみに宛てられたものです。大半の方にはとてもつまらなく映ると思います。≫ よくある議論の中に「日韓基条約によって、日と朝鮮半島との関係はすべて精算されており、日の戦後処理について北朝鮮との間に精算すべき問題はない」というものがあります。そして、その根拠に日韓基条約の規定が挙げられます。これはとても興味深い議論でありまして、今後の日朝関係の一番の出発点ですので、条約上どうなっているかを解説します。 まず、日と朝鮮半島との関係を規律する日韓基条約の規定はこういうものです。 【同条約第三条】 大韓民国政府は、国際連合総会決議第百九十五号(III)に明らかに示されているとおりの

    緒方林太郎『日韓基本条約における「朝鮮」』