「明治維新礼賛」ともいえる空気が広まる中、日本を「再び偉大な国にする」ことが本当に必要なのでしょうか?と語るマクニール氏今年は、日本が近代国家への歩みを始めた「明治維新」から150周年。国や自治体、民間で様々な記念事業が催され、NHK大河ドラマ『西郷(せご)どん』の放送も開始されるなど、「明治ブーム」が起こっている。 この明治ブーム、外国人記者の目にはどう映っているのか? 「週プレ外国人記者クラブ」第105回は、英紙「エコノミスト」などに寄稿するアイルランド出身のジャーナリスト、デイヴィッド・マクニール氏に話を聞いた──。 *** ─政府は内閣官房に「明治150年」関連施策推進室を設け、関連イベントを積極的に支援していく方針のようです。「明治維新礼賛」のようにも見えるこの現象を、マクニールさんはどう見ていますか? マクニール 日本人の間で実際に「明治維新ブーム」が起きているかどうかはわかり