魅力度ランキング最下位の茨城県で行われる知事選は、低迷する支持率回復策として、安倍晋三首相が断行した内閣改造後初の知事選。ふだんは注目されない茨城県に、視線がそそがれる選挙戦となりそうだ。 8月10日告示、8月27日投開票の茨城県知事選は、現職の橋本昌氏(71)と自民党茨城県連が繰り広げてきた「暗闘」の結末を迎える日といえる。 「自分の思う通りにならない知事を代えようとしている」 7月16日夜、水戸市千波町の水戸プラザホテル。自身の総決起大会に集まった約2500人を前に、橋本氏は自民党県連への対決姿勢を鮮明にした。 一方、自民党茨城県連は、同県土浦市生まれの動画配信大手「ドワンゴ」の元役員で元経済産業省職員の大井川和彦氏(53)を擁立し、徹底的に支援する。橋本氏陣営の選対本部長を務める茨城県北茨城市長の豊田稔氏は「(知事選で負けたら)自民党県議の一部の連中の傀儡(かいらい)政権だ」と訴える