自民党の政権構想会議(議長・谷垣禎一総裁)は27日、12月にまとめる第2次勧告の原案に、党名と綱領の変更を検討項目として掲げた。しかし、1955年の保守合同以来の党名を安易に変えることには異論があり、勧告では見送られる可能性も出ている。 党名変更は「『自由民主党』に世論の拒否反応がある」との理由で浮上した。「和魂党」などの案が挙がる半面、「参院選にマイナス」「保守系の新党が自民党を名乗る可能性もある」といった懸念も強い。党名変更は93年に野党に転落した際にも取りざたされたが、実現しなかった。 また、原案は党の基本理念として、(1)資本主義制度を円滑に機能させる(2)民主主義を堅持する--など三つの目標を掲げた。12月中旬に第2次勧告を決定する。【田所柳子】