米国防総省は8日(日本時間同日夜)、米軍がイラク北部で、イスラム教スンニ派の過激組織「イスラム国」のミサイル発射装置に対する空爆を開始した、と発表した。同国北部では、過激派による少数派住民への迫害が深刻化しており、オバマ大統領が7日、米軍の限定的な空爆を承認していた。 米国防総省のカービー報道官が発表にした声明によると、米軍のF18戦闘機2機が現地時間の8日午後、イラク北部の主要都市アルビル近くにある「イスラム国」の移動式ミサイル発射装置を、レーザー誘導弾で攻撃した。 この発射装置からは、アルビルの治安を担うクルド人部隊への攻撃が行われ、その周辺に展開する米軍要員にも脅威になっていたという。国防総省は、米軍によるこれ以外の攻撃については発表していない。 一方、イラク北部シンジャル地区では、「イスラム国」に追われたクルド系少数派やキリスト教徒ら数万人が山間部に避難。子ども40人が脱水症状のた