「状況が整うことはない」という感覚で生きる先に触れたとおり、著者が起業したのは社会人4年目のころ。会社で目標達成のために多くの業務をこなし、月によっては100時間の残業も当たり前だった状況下での起業だったといいます。 しかもその3年後、28歳のときには父親が病気で他界。 そんな20代を振り返って感じるのは、もしも「いまは仕事が忙しくて、起業どころじゃない」と決めつけて会社員を続けていたとしたら、起業することは不可能だっただろうということ。 父親の死後、残された母親のことを気にかけながらチャレンジするということは難しいと考えられるからです。 ちなみに入社1年目のときにも、本心では起業を意識していたにもかかわらず、「まだこの会社で3年も働いていないのに、仕事がわかったような口をきくのは速いし、企業はまだ先だな」と、勝手にブレーキをかけていたのだといいます。 入社1年目は、「まだ仕事で実績もつく