西村康稔経済再生担当相は7日の記者会見で、新型コロナウイルスが感染力の強いデルタ株に置き換わったことに伴い、無症状の感染者の割合が減っている可能性に言及した。 西村氏は、内閣官房が14都道府県で無症状者を対象に実施しているモニタリング検査の陽性率と、同地域での新規陽性者数の関係をもとに分析を示した。「過去はだいたい同じように推移し、相関関係が非常に強かったが、ここ(7月以降)に来て、陽性者数が増えるほどにはモニタリング検査の陽性率は増えていない」と説明した。 その上で「これが何を意味するのか専門家と議論している。デルタ株になってウイルス量が多いので、無症状の人が減っている可能性がある。デルタ株で症状に出やすいのではないかということが考えられる」と語った。 西村氏は「まだ分析中だから、確たることは言えない」とも語り、さらなる分析の必要性も強調した。