スケートファンの真夏のお楽しみとしてすっかり定着した「野辺山サマーフェスティバル・オン・アイス」。トップ選手たちの新シーズンのショートプログラムが初めて公開されるということもあり、毎年、電車を乗り継いではるばるこの高原のリンクにやってくるファンは多い。 今年はそんなお客さんに加えて、昨今のフィギュアスケート人気で新たにこの競技に目を向けてくれたファン、そして108名もの報道陣も集まり、小さなリンクは熱気でいっぱい。立ち見のお客さんも大勢出る盛況ぶりだった。 そんななか、エキシビションでいちばんの喝采を浴びた選手はこの人、神崎範之だろう。 京都大学農学部食品生物化学科4回生の22歳。大学院進学も目指している秀才だが、2003-2004シーズンよりシニアの強化選手にも選ばれ、フィギュアスケートと学業を高いレベルで両立させてきた。 昨年の全日本選手権ではフリーでトリプルアクセルを決め、自己