市町村合併によって、次々と新しい町が生まれています。そこで失われるものについては先日、当欄でもご紹介しましたが、今度は新しい名前に目を向けてみます。 大きくて有名な町があり、そこに吸収されるのであれば、名前に関しては問題ありません。でも、二つ以上の町が対等に結ばれるとき、新しい名前が必要になります。 親しみやすくて、新しさがあって、でも古い名前の雰囲気を残していて……、と要望は限りありません。難しいです。 そこで「合成地名」が生まれます。お父さんとお母さんの名前から一文字ずつとって、子供に名前をつけるみたいに。 例えば東京の大田区は「大森」と「蒲田」の合成ですし、4月に長野県に誕生した「東御市」は「東部町」と「北御牧村」から一文字ずつとっています。国分寺と立川のあいだにできた「国立」なんてのもあったね。 安易だという批判を受けがちな合成地名なのですが、実は結構ふるーくから行われていますし、