スカーフが彩るスタジアムに、荘厳に響き渡る東京ファンの歌声は、わたくしの心を奮わせる。たまさか、あれはイングランドの物真似だからいけませんよだとか、本家には到底敵わない代物ですよだとか、揶揄されたりもする。 そんな人達に出逢えばきっと、”余計なお節介にも程が過ぎる。あなた方はおしなべて、Jリーグで、否、この日本で唯一、スカーフを掲げ、堂々と胸を張り、この歌を高らかに唱和するわたしたちが、羨ましくて仕方がないのだろう。この歌を歌うことの真の素晴らしさを知り得るフットボールファンは、わたくしたちだけだということを、あなた方は認めたくないのだ!”と、わたくしは声を荒げてしまうだろう。 ユルネバを歌うあなたには、醒めやらぬ東京への愛が、揺るぎない東京への想いが、体から溢れだしてくるように感じられることがある筈だ。東京のファンなのだから、あなたはそれでいいのだ。 開始の笛の鳴る前、ゲームの終わり、負