通信速度が現在の数十倍になる第5世代の通信規格「5G」のサービスが2020年から始まる。5Gを使えば、2時間の映画が数秒でダウンロードでき、スマートフォンの操作でストレスを感じる場面は減りそうだ。車の自動運転や遠隔医療などにも活用でき、日常生活の利便性向上へ期待は大きい。 5Gの主な特長は「高速・大容量」「低遅延」「多数同時接続」の三つ。高速通信の特性を生かせば、例えば、仮想現実(VR)ゴーグルを使い、遠く離れた家族や友人らと、隣同士に座って会話しながら会場でスポーツを観戦しているような臨場感があふれるバーチャル体験が楽しめる。 通信の遅延が解消すれば、ほぼリアルタイムで遠隔地の機械などを操作できる。自動運転では、カメラやセンサーで得た情報を高速で送受信しながら、緊急時に瞬時のブレーキ操作で衝突事故を回避できる。より身近なサービスとしては、高精細な映像を見ながら地方在住の患者を診療する遠隔
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