双子の子どもと来日したグエン・ドクさん=14日午前7時42分、関西空港、千葉写す ベトナム戦争で米軍がまいた枯れ葉剤の影響とみられる「結合双生児」として生まれ、日本で分離手術を受けたグエン・ドクさん(30)が14日、東日本大震災の被災者への義援金を携えて来日した。ドクさんは「第二の故郷の日本の人たちに恩返ししたい」と知人らに呼びかけ、ベトナムで義援金を募ったという。 ドクさんは2008年に宮城県気仙沼市で講演したことがある。震災後、仙台市の知人2人と連絡が取れないという。午前7時前に関西空港に到着したドクさんは報道各社の取材に「被害が大きく心配している。わずかなお金ですが、役立ててほしい」。義援金の額は明らかにしなかった。 ドクさんは支援団体「ベトちゃんとドクちゃんの発達を願う会」(会長=藤本文朗・滋賀大名誉教授)の招きで来日。講演会などに参加するため、18日まで滋賀や京都に滞在する