コーヒーを淹れたときの、あのふわっとした香りが好きな人はきっと多いはず。その独特な香りには、人間の脳に働きかける二つの効果があることが分かった。 コーヒーショップに足を踏み入れたときの、なんともいえない香り。自分でコーヒーをドリップするときに湯気とともに立ちのぼるあの匂い……。コーヒー好きならずとも、心地よい気持ちになるだろう。 そのコーヒーの香りが、人の脳に影響を与えることが分かった。それもコーヒー豆の種類によって効果が異なるという。実験を行った杏林大学医学部の古賀良彦教授に話を伺った。 生き抜くために必要な嗅覚が、なぜ退化してしまったのか。 「本題に入る前に、まずは匂いの重要性について考えてみましょう。匂いは人間をはじめとするあらゆる動物にとって、とても大事なもの。能力のバランスが悪い生物ほど、匂いをかぎ分ける力が発達している傾向がみられます」 例えばモグラ。視力がほぼ失われている彼ら
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