2020年においては、新型コロナウィルスの感染拡大に伴う世界的な株価暴落は様々な投資家のみならず、政治家に対して大きな影響を与えました。あのような株価暴落時には、過去から「空売りを規制すべきだ」という意見が出されることがありました。 そして、2021年においては、個人投資家が「空売りで儲けているヘッジファンドを懲らしめる」という発想で米ゲームストップ株を購入し、空売りをしていたヘッジファンドを損失に追い込みました(単純化すれば、空売りしている投資家は株価下落で儲け、株価上昇で損失を被ります)。 空売りは、「株式の換金という実需に基づく行為ではないことから投機的であり、相場の下落を加速させる傾向がある上に、不公正取引に悪用される危険性も大きい」などとして、不当な取引行動と見られることは多く、空売りを行う投資家は投資家は嫌われることが多いのが実情です。 その一方で、空売りは、「手元に現に証券を