新型コロナで多忙極める消毒業者 人手不足や差別に悩む現場 | 毎日新聞

電話機を丁寧に消毒する社員。防護服を着たままの作業のため、真冬にもかかわらず汗だくになる＝ペガサス提供 新型コロナウイルスの感染者が出たオフィスなどを消毒する業者が多忙を極めている。まん延防止に不可欠の仕事だが、専門的な技術も必要で従事する業者は多くない。コロナに関する偏見は今も根強く、作業を周囲に知られるのを嫌がって「防護服は着ないで消毒して」と求められることも。差別や人手不足に悩みながら、連日現場に向かう。 1月下旬。消毒会社「ペガサス」（東京都台東区）のスタッフ4人が都内にある美容整形外科のクリニックに入った。時刻は午後10時過ぎ。消毒は営業時間の終了後に行われることが多く、遅くなりがちだ。このクリニックでは事務担当の社員の感染が確認されていた。 スタッフは防護服に着替え、ゴーグルやゴム手袋、長靴にN95のマスクをつけた。消毒するのは「人が触りそうなところは全て」。アルコール液を使い

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「専門的な技術も必要で従事する業者は多くない。コロナに関する偏見は今も根強く、作業を周囲に知られるのを嫌がって『防護服は着ないで消毒して』と求められることも。」