21日に島根県出雲市の「出雲文化伝承館」で行われ、先手で挑戦者の福間香奈女流四冠(31)=清麗、女流王座、女流王位、倉敷藤花=が131手で西山朋佳女流名人(28)=白玲、女王、女流名人、女流王将=に勝ち、連勝で3期ぶりの返り咲きに王手をかけた。初防衛を目指す西山はカド番に追い込まれた。第3局は2月4日、千葉県野田市の「関根名人記念館」で行われる。 終盤、地元の“イナズマ”の優勢を祝うかのように、対局場上空に虹がかかった。腕まくりの前傾姿勢で勝ちきった福間は「一局を通して力を出し切れた」とホームでの勝利を喜び、現地の大盤解説会場で熱戦を見守ったファンに「いつも温かくご声援いただけていることを感謝します」とお礼を言った。 前例のない2人だけの序盤戦になった。福間が得意の中飛車に構えた後、西山の飛車が2筋から3筋に回ると、福間も3筋に飛車を回し「見慣れない形で、こちらは手得(指し手の効率)を主張
