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ブックマーク / cocolog-nifty.hatenablog.com (9)

  • 豆ご飯の苦悩 - 山下泰平の趣味の方法

    私は豆ご飯が嫌いだった。 数年前に当に嫌いなのか確認したくなり、野菜の無人販売所でウスイエンドウを購入し豆ご飯を作ってみたところ異常に美味かった。それで私は豆ご飯が嫌いではなかったということが判明した。 私の同年代には豆ご飯を嫌う人がわりといて、当時は冷凍のグリンピースを使った豆ご飯が主流だった。そういうレシピが局地的に流行していたか、学校給で使われていたのかもしれない。今は冷凍の技術も発達していてまた違う状況なのだろうが、昔は冷凍グリンピース自体が美味しいものではなかった。そりゃ美味しくはないよねといった感想で、とにかく昔の冷凍グリンピースで作るのと、サヤに入った新鮮な豆で作る豆ご飯は全く別物だという感想であった。 それ以来、毎年豆ご飯をべたくなりウスイエンドウを無人販売所に買いに行くんだけど、豆は人気があるため基的に争奪戦である。あったら躊躇せずにすぐ買うというスタイルでなくて

    豆ご飯の苦悩 - 山下泰平の趣味の方法
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    differential 2023/05/19
    わかる。給食のグリーンピースご飯は美味しくなかった。家で、じいさんの畑でとれたえんどう豆で作ったやつを食べるのはすごくおいしかった。おじいちゃんお母さんありがとう
  • ぶつかり男を初めて見た - 山下泰平の趣味の方法

    駅を歩いていたら前にいた小柄な女性がいきなり後ろ向きにジャンプしてきたので、なんだこいつ頭おかしいのか?って思ったんだけど、よくよく観察してみるとオッさんが女性に突進し、軽く飛ばされてしまったといった状況だった。 無駄に女性にぶつかっていく、ぶつかり男、あるいはぶつかりおじさんの存在は知っていたので、おそらくこれがぶつかりおじさんなのだろうと認識することはできた。そこで正義感の強い私は周囲の人達と協力してオッさんをとっ捕まえ、拷問をして二度と電車に乗れない身体にしてやったというようなスカッとストーリーみたいなのがインターネットだと好まれるが、現実はそれほどドラマチックではない。オッさんは意味の分からないことをブツブツ言いながらそのままどこかに行ってしまい、女性も何事もなかったかのように歩き続けていた。 私が歩きながら考えていたのは、あれが当にぶつかり男なのだろうかということであった。 も

    ぶつかり男を初めて見た - 山下泰平の趣味の方法
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    differential 2023/05/11
    ぶつかりおじさんと呼称されてるがおじさん未満の30代くらいの人だったりもする/この手の「おじさん」呼称被害のような事案や、そしてこの方のように何らかのバイアスで認知されない差別事象は多い。見える化は大事
  • かって学校に住む子供教師がいた - 山下泰平の趣味の方法

    学校に住む子供先生がいた 明治時代、小学校教師の数が足りない時期があった。これを解消するため、小学校を卒業した後に資金の問題で進学が出来ない村一番の秀才の子供を、そのまま教師にしてしまう流れができた。 周囲の大人が勉強を続けたいのであれば代用教員になればいいのではないかとアドバイスをし、その気になった子供が学校に住み込みで働く。見方を変えると子供を騙して学校に幽閉し授業をさせながら、次の犠牲者を探すように見えなくもないが、とにかく日にはこういった人材が求められていた時期があった。 一四歳で学校に住み込み働く少年の中には、大きな夢を抱く者もいた。今は小学校の先生だが、学資をためていずれ東京に出て出世しようという野心を持つ者たちがいたのである。当時は日全体が成長への熱気に浮かれ、誰もが出世できるのだと思えるような時代であった。出世のための手段として上の学校を卒業するというルートが形成され、

    かって学校に住む子供教師がいた - 山下泰平の趣味の方法
  • 師範学校に行きたくない秀才たち - 山下泰平の趣味の方法

    とある知識人が戦前は貧しい家の子供も優秀であれば、大学にすすむことができたなんてことを書いるのを読んだことがある。なにを根拠にそんなことを語っているのかよく分からないのだが、(条件が揃えば無料にならなくもない陸軍幼年学校などの可能性もあるが)おそらく学費が基的には無償であった師範学校を念頭に置いた発言なのだろう。しかしこれはかなり雑な話で、貧しさや時代によっては高等小学校どころか、尋常小学校すらに通えない子供もいた。 もちろん師範学校経由で大学に進むことは可能である。しかしながら師範学校を卒業したのであれば、教育関係の職業に就くべきであるといった考え方が当時はあって、受験資格のある学校に願書を出したものの受付に門前払いをくらわされることもあった。(成功 成功雜誌社 明治四三(一九一〇)年 新年号)なんで受付にそんな権限があるのかって話になるかもしれないが、資料として残っているものは仕方が

    師範学校に行きたくない秀才たち - 山下泰平の趣味の方法
  • ゴールデンカムイの不死身の杉元と明治の不死身キャラの類似性とその進化について - 山下泰平の趣味の方法

    ゴールデンカムイが完結した。せっかくなので全部読んだ。主人公がやたらに「俺は不死身の杉元だ!!」と叫ぶのを読むうちに、そういえば明治時代にも不死身キャラがいたなと思い出し、少し似ているところがあるなと、軽い気持で書き出したのがこの記事なのだが、またもや18000文字くらいになってしまった。これでもかなりはしょった所があるので、詳しいことが知りたい人は、途中で紹介している私のを読んでいただければ幸いである。 令和の不死身、明治の不死身 昔の不死身キャラたち 理屈の世界における不死身 盗作される粂平内 平内の不死身の活かしかた 明治のパワーインフレ さらなる不死身キャラの登場 創作者たちの善意は続く 令和の不死身、明治の不死身 ゴールデンカムイが面白かった。 ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) 作者:野田サトル集英社Amazon 面白い作品は、多くの人から愛され

    ゴールデンカムイの不死身の杉元と明治の不死身キャラの類似性とその進化について - 山下泰平の趣味の方法
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    differential 2022/05/20
    “罪業のつぐないとして自分の石像を作らせて、浅草寺に埋め通行人に踏み付けさせた。やがて踏み付けるが転じて、文を付ける(ラブレターを出す)となり、今では縁結びの神様” 何事か。浅草行ってみよ。
  • 主婦が旦那の給料で大学院に行くのは駄目だ的な感覚はどこから来たのか - 山下泰平の趣味の方法

    はじめに 主婦が旦那の給料で大学院に行くのが駄目な理由のようなもの 学問というものは自分の力で修めるべきものである 学問というものはリターンがある実利的なものである 学問というものは生活から離れた高尚なものである 謎の感覚は多い はじめに ちょっと前に主婦が大学院に行くのはどうなのかみたいな話が話題になっていた。この話題自体については、他人がなにしようがどうでもいいだろとしか言い様がない。しかし様々な発言の後ろに見え隠れする個々人の感覚は、かなり興味深かった。現在、私が調べている明治の文化と、そのままつながっているような部分が多くあったからだ。 そんなわけで、ちょっとまとめておくことにした。 慎重に扱うべき問題なので先に書いておくが、この記事では明治に存在した考え方や感覚について書いている。当然ながら明治以前にも、国内外に原形になるような考え方や感覚は存在しているが、この記事ではほとんど触

    主婦が旦那の給料で大学院に行くのは駄目だ的な感覚はどこから来たのか - 山下泰平の趣味の方法
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    differential 2022/01/26
    福沢諭吉はネオリベラリズムの元祖だと常々思ってる私的には妙に平仄が合う。現代の「彼ら」は、ネオリベ的世界を肯定する一方で、女に負ける形でその世界で自分が「与えられない側」と認めるのが嫌なのでは
  • 文章力を上げる方法 - 山下泰平の趣味の方法

    文章力を上げるための一番効率が良い行動は、大学入試で求められる程度の小論文を書くためのトレーニングを受けることだと思う。小論文対策は需要があるので、それなりのコストをかけて作られている。良いものがあるんだからそれを使えばいいわけで、意味の分からない方法で文章力上げようとする必要はない。 はっきりいって、大学入試で求められる程度の小論文を書ける以上の文章力を求められることは、普通に生きてたらほとんどない。かなり社会的な地位がある人でも、ずっとそのくらいの技術でやってることすらある。 大学入試対策の小論文通信講座的なものはわりとあるので、それを受講したらいい。どの通信講座が良いのかはよく分からない。長く続いているサービスで普遍的な内容なら、どれでも一定以上の水準は満たしているはずなので、好みで選んだらいい。どっちかっていうと理系のやつのが良いかもしれないけど、内容を知らないからはっきりしたこと

    文章力を上げる方法 - 山下泰平の趣味の方法
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    differential 2021/04/30
    Z会の論文の添削!私もなんかネチネチ書かれたの思い出した!!
  • ドラム式洗濯乾燥機を4年ほど使った雑感 - 山下泰平の趣味の方法

    ドラム式洗濯乾燥機は使い方や性格にもよるが便利だと思う ドラム式洗濯乾燥機を4年ほど使った。色々と理解が深まったので、メモとして残しておくことにする。 買う前に考えたこと 値段が高いことと設置が面倒くさいこともあり、かなり慎重に調査した。だいたい以下のようなことを考えていた。 乾燥容量を基準にする ドラム式洗濯乾燥機を導入する理由は干す作業を排除するためだったので、乾燥容量を基準にすることにした。洗濯・脱水容量は 10kg だろうと 100kg でもどうでもよくて、乾燥容量だけに注目する。東芝の製品が 7kg でデカいのでそれを選ぶみたいな感じであった。 洗濯を洗濯機に委ね服を洗濯機に合わせる 洗濯を洗濯機に委ねるといった決心をした。面倒くさいからドラム式洗濯乾燥機を導入するわけで、洗濯の時にゴチャゴチャ考えたら意味がない。理想は洗濯機に最適化された服で生活することだと思う。シワになりやす

    ドラム式洗濯乾燥機を4年ほど使った雑感 - 山下泰平の趣味の方法
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    differential 2021/04/15
    “洗濯を丁寧にコントロールしたいと思うのであれば、ドラム式洗濯乾燥機はあまり良い機械ではないような気がしないでもない” なのでうちは買ってない。あと子供がいないからってのは大きい。
  • 岩波文庫解説目録(2020年版)の100冊を選んでみた - 山下泰平の趣味の方法

    選んでみました 岩波文庫解説目録(2020年版)から100冊選んでみた。 あくまで2020年版から選んだものなので、岩波文庫のベストなリストではない。あと上下巻やら全6巻みたいなものもあるので、厳密には100冊ではない。 これがなんのためのリストなのかといえば、私が岩波文庫解説目録(2020年版)を眺めてたら面白くなってしまい、気が向いたので100冊選んだものでしかない。既読(含む、岩波文庫以外で読んだもの)だと思われるものから、読んで良かったような記憶があるものを抽出している。 そんなわけで紹介しているものを全部読んだところで、生き方や人生が変わることはない。ただし自分が好きなジャンルくらいは発見できるかもしれない。それに加えて私が日の近代以降の文化が好きなので、読むと近代以降の日文化を理解しやすくなるといった効果はあると思う。 意識したのはつながりで、ここは他のリストと少しだけ違

    岩波文庫解説目録(2020年版)の100冊を選んでみた - 山下泰平の趣味の方法
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    differential 2020/09/01
    カントとルソーの多さと渋江抽斎と円朝と百閒入ってるところとか、なんか趣味が近い。私が男だったらこんな感じで選びそう。女の私は林芙美子の紀行集を加えたい/あと私は東洋哲学と文学が弱いわ
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