昔は文書化、いまは可視化(見える化)というが、その重要性は綿々といわれてきた。ところが、なかなかうまくいかないものだ。 “システム開発の可視化”って何を見えるようにすること? 教科書では、外部仕様書、内部仕様書、操作仕様書などの文書の確認を得てから次のステップに進むことになっているが、実際には本番移行完了以降で作られる(もし、作られるとしたらであるが)。 しかも、その順序は逆で、操作仕様書、内部仕様書、外部仕様書の順に作成される。 なぜなら、まず利用者に使わせるには操作仕様書が必要である。そして、操作をすると、新しいニーズが起こる。それが可能かどうかを内部仕様書でチェックする。その後、明確になった外部仕様書を作成する。こうすれば「手戻りが発生しない」というのが、その最たる理由だ。