愛知県春日井市にある「てとりんハウス」は、家族の介護をしている人たちが無料で相談できるカフェです。相談を受ける岩月万季代さん(56)は、自身も母親の介護に苦しんだ経験があります。介護中、「死にたい、消えたい」と話す母親に心身ともに疲弊。誰にも相談できない日々を過ごしました。同じように介護に悩む人たちを支えたいと、10年前にてとりんハウスを立ち上げたのです。 「手を取り合って、輪になろう」、そんな思いからつくった「てとりんハウス」。オープン当時は母親の介護と両立。朝から夜まで休みなく動いた岩月さんは、日々の疲れから倒れてしまったこともあるといいます。そんな中でも10年間続けることができたのは「介護者を支える場所をつくりたい」という使命感からでした。 介護が必要と認定を受けた場合、担当のケアマネージャーが付いて介護サービスを利用できるように調整を行います。介護の必要性が低い場合は、地域包括支援