昨秋の大阪市長選で落選した平松邦夫前市長の後援会員集めが目的とみられる市交通局の職員リストが見つかった問題で、交通職員が加入する大阪交通労働組合(大交)は1日、虚偽公文書作成・同行使などの疑いで大阪地検に刑事告発する方針を決めた。2日にも告発状を提出する。 問題のリストは、大阪維新の会市議が市関係者から入手した平松氏の後援会用の「知人・友人紹介カード配布回収リスト」。交通局職員約1800人分の氏名や職員番号などが記され、欄外に大交が加盟する市労働組合連合会名義で「(カード提出に)非協力的な組合員がいた場合は、今後不利益になる」との文言も書かれていた。 大交側は「リストには組合が持っていない情報が含まれ、何者かが労組や市交通局を陥れるために、文書を偽造した」として、刑事告発を決めた。