特集 通報態勢に構造的不備 米海軍 通告せず区域外訓練計画2011年1月7日 Tweet 米軍演習通報の経路 沖縄本島の周辺海域で6日始まった米軍の爆撃訓練は通常米軍から防衛省を介して地元に行われる通知はなく、海上保安庁が米本国発の航行情報から訓練計画を知り、前日に県や県漁業協同組合連合会に通知したことで発覚した。米軍は通知情報にあった提供区域外での訓練は最終的に実施しなかったが、周辺海域で操業する漁業者の安全に大きな影響を及ぼすにもかかわらず、外務省や防衛省は訓練自体を海保から知らされるまで把握していなかった。提供区域外での米軍行動などに関する情報の通報体制のずさんさが浮き彫りとなると同時に「日米同盟」関係の脆(もろ)さも露呈した格好だ。 「通常の周知では時間がない。決まりにないが、関係機関に早く知らせる必要があると判断した」 第11管区海上保安本部の担当者は県や関係機関への海保か