小型人工衛星の打ち上げを目的とするヴァージン・オービットが、改造型ボーイング747機からロケットを切り離す実験に成功した。ロケット空中発射システムの開発の一環として実施された実験が成功したいま、同社の次の一手とは? リチャード・ブランソン、宇宙への道のり 7月10日の朝、カリフォルニアにあるエドワーズ空軍基地のはるか上空を、風変わりな航空機が飛んでいた。この地域を普段から飛行している米国の空軍機ではない。それは鮮やかな赤い尾翼に「Virgin(ヴァージン)」と書かれたボーイング747型機だった。改造されたそのジャンボジェット機の左翼下には、全長70フィート(約21m)のロケットが取り付けられている。 離陸から約30分後、操縦士のケリー・ラティマーがロケットを切り離した。そしてロケットは、35,000フィート(約10,000m)下の砂漠に落下していった。 小型人工衛星の打ち上げを目的とするヴ