英国で最初に報告された「B.1.1.7(VOC-202012/01)」変異株には数々の懸念すべき特徴がある。その一つは、PCR検査キットの一部で偽陽性の結果が出る可能性(SGTF)があることだ。(PHOTOGRAPH BY LISA MAREE WILLIAMS, GETTY IMAGES) 従来の新型コロナウイルスより致死リスクも感染力も高い変異株の割合が、日本国内で増え始めている。4月7日の国立感染症研究所の発表によれば、なかでも大半を占めるのが英国で最初に報告された「B.1.1.7(VOC-202012/01)」変異株で、特に関西圏で増加傾向だ。 奇しくも同じ日にホワイトハウスが行った記者会見でも、この変異株が現在米国で最も優勢と発表され、急激な拡大に感染症学者らが警戒を強めている。 「B.1.1.7株の登場によって状況は一変しました」と、米感染症研究政策センター所長で感染症学者のマ