(CNN) 気候変動による気温の上昇や異常気象の影響で、農業を取り巻く環境はますます厳しくなり、食料の流通にも支障をきたしている。だが現在、世界で最も乾燥した地域では、科学者らが肥沃(ひよく)でない土壌や海水でも育つ植物を栽培し、現地の食料生産量を拡大させるための解決策を見いだそうとしている。 アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイの砂漠地帯では、農家は酷暑や淡水不足、砂質土壌といった問題を抱えている。1999年にUAEで発足した非営利団体、国際塩水農業センター(ICBA)では、同地域における食の多様性を拡大するため、塩分の多い環境を好むスーパーフードの移植と栽培を行っている。 ICBAの農学者、ディオニシア・アンゲリキ・ライラ氏は「淡水はますます不足している」と述べ、「我々は低品質で塩分を含んだ水資源を、いかに食料生産に活用するかに焦点を当てる必要がある」と説明した。 砂漠でスーパーフードを