2017年2月2日、修正版2月9日 『〈平和の少女像〉はなぜ座り続けるのか』編著者 岡本有佳・金 富子 私たちは、〈少女像〉に関する日本で初めての、唯一の著書として、韓国・日本・米国などでの取材をもとに、編著『〈平和の少女像〉はなぜ座り続けるのか』(世織書房)を昨年(2016年)2月に刊行しました(日本軍「慰安婦」問題webサイト制作委員会編、8月に増補改訂版刊行)。その意味で、NHK番組「韓国 過熱する“少女像”問題~初めて語った元慰安婦~」(「クローズアップ現代+」2017年1月24日放映。以下、番組)に注目しました。しかし、その番組内容は、全体として、取材の甘さ、ミスリードが散見され、〈少女像〉と韓国社会の世論や市民運動を歪めて伝えたものであり、深く失望しました。 * * * 〈少女像〉の正式名称は、「平和の碑」といいます。ソウルの日本大使館前で日本軍「慰安婦」問題の