バスターズノート「見極めのポイント」 ①“標準治療は最良の治療法” 医療に関する本の中には、「○○を食べれば治る」「この最新治療を行えば・・・」など、一見、希望を感じられるような言葉が並んでいることがあります。 鈴木美穂さん 認定NPO「マギーズ東京」共同代表 元記者 20代で乳がんを経験 しかし、20代のころに乳がんを経験した元民放テレビ局の記者、鈴木美穂さんは、治療中に自身も買い求めたこうした本には注意してほしいと話します。 「『これさえあれば絶対に治る』『奇跡が起きる』っていうふうに言われると、何が自分にとって適切なのか正しいのか、全然判断できない状況になって、後から振り返って、当時自分が買っていた本を見て、本当にびっくりするほど信じられるものがなかったんです。 特定の治療法についてお勧めしている本は、いったん怪しいと思ったほうがいいと思います。また『切らずに治る』とか『抗がん剤をし