養子を迎えた家族や再婚家庭など、血縁がなくても良い関係を築く親子はたくさんいます。親子の関係に血縁はさほど重要ではなく、むしろ血縁がない家族を異端視する世間の目に苦しむ人がいることも、最近はだんだんと知られるようになってきました。 一方で、継母や継父、親の交際相手から子どもがいじめられる、虐待されるといった話は、昔からよくあります。“中途養育”であるとき――なにかしらの理由で第三者の大人が途中から子育てにかかわるとき、子どもと良い関係を築けないケースがそれなりに生じることは、否定できないでしょう。 今回連絡をくれた野田葉子さん(仮名)も、そうした経験を持つひとりです。葉子さんは、幼少期に継母や実父から酷い扱いを受け、その後、彼女を引き取った祖母からもつらく当たられ続けました。地元を離れて「何でもできる気持ち」になったのは、つい最近のことだといいます。 故郷の九州を離れて葉子さんがいま暮らす
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