わたしたちは現在「2025年の「働く」予測」に取り組んでいる。シミュレーション結果の一部を先んじて紹介すると、今後も過去のトレンドが続けば、人口減少や少子高齢化を受けて、2025年には、就業者は減少し、平均賃金も減少する(詳細は報告書の発行をお待ちいただきたい)。このように働き手が減少していく未来に、企業はどう向き合っていけばいいのだろうか。 「泥沼化する人材不足」でも取り上げたように、昨今、人材不足に悩む企業が増えている。「2025年の「働く」予測」のデータは、この問題が長期にわたって続くことを示唆している。 人材不足の3つの真因 人材不足は一般に「人が採れない」問題だととらえられているが、実際は「人が採れない」だけでなく、「人が辞めてしまう」、今いる「人を活かしきれていない」ことが複合的に起因している。 例えば、建設業は「人が採れない」ことにより人材不足に陥っている。建設業は、バブルが