THE CRIBS 『In The Belly Of The Brazen Bull』(Wichita / Hostess ) イギリスで最良のポップバンド、クリブスがジョニー・マーの脱退後3人体制に戻って初のアルバム。ジョニー・マー加入の影響についてあまり好意的な意見を聞かなかったけれど、もともとのクリブスの曲の要素としてもあったメロウな部分がより強調された前作はぜんぜん悪くなかったぜ。たしかに初期3作の勢いみたいなものは減退していたと言わざるを得ないけれど、4作目も同じテンションだったら、それはそれでどうかなと思うし。 今作は「やったぜクリブス、初期の瑞々しさと勢いを取り戻したぜ!」みたいなことだけではなく、きちんとジョニー・マーのメロディ・センスを所々で引き継いでいるのが素晴らしい。何だかアップテンポのドタバタな曲が物悲しく聴こえてくるのはそのせい。これもまた泣きメロというやつではな