大分県の佐伯市と臼杵市で「積算システム」に不具合が発生した。工事の予定金額を誤って計算し、複数の入札がやり直しになった。原因は2019年5月1日の改元対応に伴うシステム改修にあった。システム内部の条件分岐に和暦を使っていたため、改元後に異なる地区の資材単価が適用され、誤りを生んだ。 改元に伴うシステム改修に関して「国民生活に重大な影響が生ずるような事態は発生しなかった」「必要な対応はおおむね円滑に実施されたものと考えております」――。2019年6月10日の記者会見で菅義偉内閣官房長官がこう話した3日後。九州の自治体で新たな改元トラブルが表面化した。 大分県佐伯(さいき)市は6月13日、市が発注した建設工事で費用の見積もりなどに使う「積算システム」に不具合が発生し、落札を取り消すなどの措置を取ったと発表した。工事に使うコンクリートなど資材の単価について、積算システムが誤って本来とは別の地区の
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