「10代の行動力と拡散力を止められず。本当に死ぬかと思いました」 こうSNSに投稿したのは、高校生の娘から感染したという40代の母親です。 自宅療養中に高熱にうなされ続け、中等症まで症状が悪化して入院を余儀なくされました。 夏休みが明けて新学期が始まるこの時期に知ってほしい、子どもから大人に感染した家庭内感染の実情です。 (ネットワーク報道部記者 杉本宙矢 斉藤直哉 目見田健) 横浜市で暮らすわが家が新型コロナウイルスに襲われたのは、先月下旬。 高校1年生の長女が「眼が痛い」と訴えたのが、始まりでした。 体温を測ると、39度の高熱。 翌日、最寄りの発熱外来で受診すると「陽性」だとわかりました。 「デルタ株」でした。 どこで感染したのか、詳しくはわかりません。 ただ、長女が通う都内の高校で感染が確認されたという連絡を受けました。 「娘が感染するなんて」 驚きと同時に、家族に感染を広げないよう