このブログの主目的は、(1)英語教育について根本的に考え直すこと、(2)英語教育現場の豊かな知恵をできるだけ言語化すること、(3)英語教育に関する良質のコミュニケーションを促進すること、です。このブログでの見解などは柳瀬個人のものであり、柳瀬が所属する組織や団体などのものではありません。 十年以上ぶりにに読んだら、はたせるかな面白かったです。やはりこの本は、言語教育関係者必読の名著といえましょう。 以下、私の印象に残った点を私なりにまとめます。恣意的な選択ですし、私の書き換えも多く入っていますので、ご興味の方は必ずご自身でこの本を読んでください。 ■近代国民国家的な「国語」の誕生 フランス革命の際のフランス語は「国語」(langue nationale)として「国民」(nation)の精神的統合の象徴となった。(iiiページ) ■「国語」から「日本語」へ 近代日本において「日本語」という地