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ブックマーク / yanaseyosuke.blogspot.com (3)

  • イ・ヨンスク(1996)『「国語」という思想』岩波書店

    このブログの主目的は、(1)英語教育について根的に考え直すこと、(2)英語教育現場の豊かな知恵をできるだけ言語化すること、(3)英語教育に関する良質のコミュニケーションを促進すること、です。このブログでの見解などは柳瀬個人のものであり、柳瀬が所属する組織や団体などのものではありません。 十年以上ぶりにに読んだら、はたせるかな面白かったです。やはりこのは、言語教育関係者必読の名著といえましょう。 以下、私の印象に残った点を私なりにまとめます。恣意的な選択ですし、私の書き換えも多く入っていますので、ご興味の方は必ずご自身でこのを読んでください。 ■近代国民国家的な「国語」の誕生 フランス革命の際のフランス語は「国語」(langue nationale)として「国民」(nation)の精神的統合の象徴となった。(iiiページ) ■「国語」から「日語」へ 近代日において「日語」という地

  • 福島直恭(2008)『書記言語としての「日本語」の誕生 ―その存在を問い直す』笠間書院

    このブログの主目的は、(1)英語教育について根的に考え直すこと、(2)英語教育現場の豊かな知恵をできるだけ言語化すること、(3)英語教育に関する良質のコミュニケーションを促進すること、です。このブログでの見解などは柳瀬個人のものであり、柳瀬が所属する組織や団体などのものではありません。 「書記言語」(書きことば)と「口頭言語」(話し言葉)の差を明確にした上で、日語の歴史を総括し、著者自身の研究も伝えるこのは、読んで大変勉強になりました。 通説では、「音声」なら話しことば、「文字」なら書きことばと簡単に捉えられがちですが、NHKニュースが音声で伝えられながらも文体上は書きことばと考えることからも、この通説には再考が必要です。 著者の福島先生は、「口頭言語と書記言語は同じ言語の別の姿である」(8ページ)と両者を区別します。書記言語とは「典型的には、文字化して視覚的な媒体として受容されるこ

  • 小野義正『ポイントで学ぶ英語口頭発表の心得』(2003年、丸善)『ポイントで学ぶ国際会議のための英語』(2004年、丸善)

    このブログの主目的は、(1)英語教育について根的に考え直すこと、(2)英語教育現場の豊かな知恵をできるだけ言語化すること、(3)英語教育に関する良質のコミュニケーションを促進すること、です。このブログでの見解などは柳瀬個人のものであり、柳瀬が所属する組織や団体などのものではありません。 東京大学大学院工学系研究科・工学教育推進機構国際化推進機構特任教授によって書かれたこの2冊は、内容が非常に具体的で有益、説明が簡潔でわかりやすく、書物としては薄く廉価である。表紙は地味だが、非常に有用なであり、およそ学術的に英語を使用する機関にはレファレンスとして備えておきたいだ。 『ポイントで学ぶ英語口頭発表の心得』は、欧米での "public speaking"の文化伝統の奥深さを痛感する著者が口頭でのプレゼンテーションの原則とノウハウをわかりやすく説明し整理する。原則とノウハウはもちろん英語のプ

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