平成22年12月22日 「医療滞在ビザ」創設に関する日医の見解を示す 中川俊男副会長は,昨年十二月十七日に外務省が「医療滞在ビザ」創設を発表したことを受け,その問題点を指摘し,日医の見解を述べた. 「医療滞在ビザ」の設置については,六月十八日に「新成長戦略」等で閣議決定されており,今回はその具体化として,在外公館における運用開始(二〇一一年一月から)が外務省より公表された.そのなかでは,「従来,治療目的で来日する外国人には短期滞在ビザが適用されてきたが,『医療滞在ビザ』は,人道的観点も踏まえ,治療等で来日を希望する外国人にとって,一層利用しやすいものとなる」としている. まず,同副会長は,「医療ツーリズム」に対する日医の見解として,(一)国籍を問わず,患者を診察,治療することは医師の当然の責務,(二)営利企業が関与する組織的な医療ツーリズムには反対,(三)「WHOの呼び掛け」や「イスタンブ