実際のところライフログは、まだ実証実験レベルであり、本格展開されているわけではない。だから、そのプラットフォームについて、現段階では具体的に全体像を語るのは時期尚早である。ただ、ライフログ分野で今特に注目されているトピックに焦点を絞り、そこでどのような競争が行われているかを考えることで、今後のライフログプラットフォームの姿をある程度予測・分析できる。ここでは、米国を中心に大きな盛り上がりをみせている「医療ライフログ」を取り上げ、将来のライフログプラットフォームを展望する。 最初に、一つ重要な研究プロジェクトを紹介しておこう。米マイクロソフトの「MyLifeBits」だ。このMyLifeBitsプロジェクトを指揮したゴードン・ベル氏は、1990年代後半から、自身のライフログを収集し始めた。ベル氏はこの体験を著書『TOTAL RECALL』にまとめている。同書によれば、ベル氏がライフログの収集
![[医療編]ライフログプラットフォームの争奪戦が始まる](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)